オーダー家具・店舗什器製作の仕事内容とは|職人のスキルと内装業界でのキャリア

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「家具を作る仕事に興味があるけど、どんなスキルが必要なの?」「店舗の什器や造作家具を作る職人ってどんな仕事をしているの?」「家具製作から内装施工管理へキャリアを広げることはできる?」——木工・家具製作・内装に興味を持つ方から、こうした疑問をよく受けます。


この記事では、オーダー家具・店舗什器製作の仕事内容・必要な技術・内装業界でのキャリアパスについて解説します。


オーダー家具・什器製作とはどんな仕事か

店舗什器製作とは、飲食店・アパレルショップ・美容室・ホテルなどの内装に合わせてぴったりのサイズ・デザイン・仕様でカウンター・棚・陳列什器・テーブル・椅子などを一から製作する仕事です。量産品では対応できない「空間のコンセプトに合わせたオーダーメイド」を実現するのが、什器製作職人の役割です。


店舗内装工事では、壁・天井・床の工事(内装仕上げ)と什器製作が並行して進むことが多く、什器職人は内装施工チームと密接に連携しながら動きます。



主な作業内容

設計図・施工図の読み込み


設計士やデザイナーが描いた図面をもとに、製作するアイテムの寸法・仕様・素材を確認します。店舗によっては現場で採寸しながら図面を修正するケースもあります。図面を正確に読み取り、立体的な完成形をイメージしながら製作に落とし込む力が求められます。


素材の選定・加工


木材(集成材・突板・MDF・合板)・アイアン・ステンレス・ガラスなど、デザインと用途に合わせた素材を選び、切断・穿孔・曲げ加工・塗装仕上げを行います。工場や作業場での加工作業と、現場での組み立て・取り付けを組み合わせて進めます。素材の特性(膨張率・耐荷重・経年変化)を理解した上で最適な素材を選ぶことが職人の専門知識のひとつです。


仕上げ・塗装


什器の印象を左右する「仕上げ」の工程は特に重要です。オイル仕上げ・ウレタン塗装・ラッカー塗装・特殊塗装など、求める質感・耐久性・メンテナンス性に合わせた仕上げ方法を選びます。仕上げの品質が「量産品では出せないオーダー品ならでは」の価値につながります。


現場での取り付け・調整


工場や作業場で製作した什器を店舗現場に搬入し、内装工事の進捗に合わせて取り付けます。現場の寸法誤差に対応するための微調整や、壁・床への固定作業も担います。搬入経路の確認・重量物の取り扱い・他の工種との工程調整なども現場では重要です。



どんなスキルが求められるか

木工・加工技術


のこぎり・かんな・ノミ・サンダーなどの手工具と、電動丸ノコ・ルーター・ビスケットジョイナー・クランプなどの電動工具の使い方が基本になります。最初はすべてが揃っている必要はなく、現場の先輩から教わりながら習得していきます。


図面の読み取り能力


設計図・展開図・詳細図を読んで、立体的な形状を頭の中でイメージし、製作に落とし込む力が求められます。最初は難しく感じても、製作経験を積むにつれて自然と身につきます。


丁寧さとこだわり


オーダー家具は「既製品にはできないもの」を作る仕事です。1mmの精度・仕上がりの美しさ・強度にこだわる姿勢が、職人としての信頼につながります。完成したときに「自分が作った」という達成感を感じられるのがこの仕事の大きな魅力です。


コミュニケーション・段取り力


現場では複数の職種が同時に進行しており、木工・塗装・電気・設備・内装仕上げなどの工程が絡み合います。他職種・業者との段取りを合わせる力と、変更事項を素早くキャッチして対応する柔軟性も現場では不可欠です。



資格と将来性

取得を目指せる資格


家具・什器製作の分野では、家具製作技能士(国家資格)が代表的な資格です。木材加工・家具製作の実技・学科試験に合格することで取得できます。1・2・3級があり、技術レベルに合わせて段階的に取得できます。


また、施工管理にキャリアを広げる場合は2級建築施工管理技士の取得が有効です。什器製作の技術と施工管理の資格を掛け合わせることで、現場全体を仕切れる人材として評価が上がります。


什器職人からのキャリア展開


店舗什器製作の技術を積んだ後は、内装施工管理・建築ディレクション・独立(自社ブランドの家具製作)など、複数のキャリアパスが開かれています。什器製作は「ものづくりの技術」と「内装・デザインの知識」が交わる職種であり、幅広いキャリアの基盤になります。



什器職人という仕事の魅力

オーダー家具・什器製作の最大の魅力は、自分が作ったものが実際の店舗空間の一部として使われ続けるという達成感です。量産品では出せない個性・細部へのこだわりを形にする職人仕事であり、「ものを作る喜び」を仕事として追求できる職種です。


また、スキルを積むにつれて対応できる素材・仕上げ・デザインの幅が広がるため、常に新しいチャレンジがある仕事でもあります。「技術が上がるたびに仕事の面白さが広がる」という職人ならではのやりがいがあります。


什器製作職人として働く上での待遇・環境

技術の深さが直接仕事の単価に反映される


什器製作の仕事は、技術の習熟度・対応できる素材の幅・仕上げのクオリティが、担当できる案件のグレードと単価に直結します。量産品では再現できないオーダー品の品質を出せる職人は、現場での需要が高く、安定した仕事量が見込めます。技術を積めば積むほど、「この人にしか頼めない」という案件が増えていきます。


直請け体制の会社ほど職人への還元率が高い


什器製作の待遇は、会社が直請けかどうか・自社工場を持っているかどうかによって大きく変わります。中間業者を介さない直請け体制・自社製作能力を持つ会社では、余分なマージンが発生しない分、職人の技術力がそのまま評価に反映されやすい構造になっています。


資格取得が評価・待遇向上のステップになる


家具製作技能士(国家資格)を段階的に取得することで、技術レベルの証明ができます。さらに施工管理の資格(2級建築施工管理技士等)を取得して現場全体の管理もできるようになると、什器製作職人としての技術+施工管理能力という強みを持つ人材として、より広い責任と評価を得やすくなります。


「手に職をつけながら長く働きたい」「技術を積むほど仕事の幅が広がる職種に就きたい」という方にとって、什器製作は腰を据えてキャリアを積む価値のある職種です。


東京都でものづくりのキャリアを始めるなら


東京都足立区を拠点に、店舗内装工事・オーダー家具製作・建築ディレクションを手がける会社では、什器製作から内装施工管理まで一貫して携われる環境があります。「手に職をつけたい」「空間のデザインに関わる仕事がしたい」という方を歓迎しており、未経験でも先輩職人のそばで基礎から学ぶことができます。


「ものづくりの仕事に転職したい」「家具・什器を作ることに興味がある」という方は、ぜひお問い合わせください。


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