はじめに
建設業界への転職を考えたとき、多くの人が最初にぶつかる疑問があります。
それは、「建築(ゼネコン)」と「内装」の違いです。
求人サイトを見ても、どちらも職種名は同じ「施工管理」。必須資格も似ているため、具体的に何が違うのか、どちらが自分に向いているのか分からないという声をよく耳にします。
しかし、この2つは「扱う期間」も「仕事のスピード感」も全くの別物です。
今回は、業界未経験の方に向けて、建築施工管理と内装施工管理の決定的な違いをわかりやすく解説します。
最大の違いは「箱」を作るか、「空間」を作るか

まずは、工事の対象となる領域の違いです。業界用語では「スケルトン(骨組み)」と「インフィル(内装・設備)」という言葉で区別されることもあります。
建築施工管理(ゼネコン・工務店)
建築施工管理の仕事は、「建物そのもの(箱)」を作ることです。
更地に杭を打ち、基礎を作り、鉄骨を組み上げ、屋根や外壁を作る。雨風をしのぎ、地震に耐えられる頑丈な構造物を作るのがミッションです。
地図に残るような巨大なビルやマンション建設に関われるのが魅力ですが、仕事の規模が大きいため、分業制が進んでいることが一般的です。
内装施工管理(内装会社・リフォーム会社)
一方で、私たち株式会社ハートのような内装施工管理は、出来上がった箱の中に「命(機能やデザイン)」を吹き込む仕事です。
「何もない空っぽのテナント」に、壁を立て、床を貼り、照明を配し、家具を設置して、人が過ごせる「空間」に仕上げます。
構造計算などのハードな要素よりも、デザインの再現性や、使い勝手、見た目の美しさ(意匠)が重視される世界です。
「工期」が違うと、働き方も変わる

仕事をする上で、体感として最も違いを感じるのは「工期の長さ(プロジェクトの期間)」でしょう。
建築:年単位のロングスパン
ビルやマンションの建設には、1年〜3年、大規模な開発ではそれ以上の時間がかかります。
一度プロジェクトに入ると、数年間は同じ現場に通い続けることになります。「じっくり腰を据えて一つのものを作りたい」という人には向いていますが、「変化が欲しい」という人には長く感じるかもしれません。
内装:数週間〜数ヶ月のショートスパン
店舗やオフィスの内装工事は、スピード勝負です。
- 小規模な店舗改装:1〜2週間
- 新装オープン:1〜2ヶ月
- 大型商業施設:3〜6ヶ月
このようにサイクルが早いため、「次々と新しい現場に出会える」のが内装の特徴です。
「先月はカフェ、今月はアパレルショップ、来月は美容室」といったように、常に新鮮な気持ちで仕事ができ、完成の達成感を味わえる回数が多いのも内装施工管理ならではのメリットと言えます。
必要な「資格」に違いはある?

実は、建築と内装で、求められる国家資格に大きな違いはありません。どちらも「建築施工管理技士(1級・2級)」が最もポピュラーで評価される資格です。
ただし、実務で求められる知識の「比重」が異なります。
- 建築施工管理:構造、コンクリート、鉄筋、法規(建築基準法)などの知識が不可欠。
- 内装施工管理:仕上げ材(クロス・床材など)、家具、照明、設備、消防法などの知識が重要。
内装施工管理の場合、建築施工管理技士の資格に加え、インテリアコーディネーターなどの知識があると、デザイナーや施主様との会話がよりスムーズになります。
「まずは2級建築施工管理技士を目指す」というルートはどちらも同じなので、未経験から資格取得を目指す上でのハードルは変わりません。
結論、どっちが向いている?

ここまで解説した違いを踏まえて、それぞれの適性を整理してみましょう。
建築施工管理が向いている人
- 地図に残るような、巨大な構造物を作りたい
- 数年かけて一つのプロジェクトを完遂したい
- ダイナミックな工事現場が好き
内装施工管理(ハート)が向いている人
- おしゃれな空間やインテリアが好き
- 結果(完成)がすぐに見える仕事がしたい
- カフェやショップなど、身近な人が利用する場所を作りたい
- 色々な現場を経験して、飽きずに働きたい
特に内装施工管理は、現場での「納まり(部材同士のつなぎ目などを美しく仕上げること)」を検討する場面が多く、「細かい部分へのこだわり」や「モノづくりへの愛」がある人には非常に面白い仕事です。
まとめ
同じ「施工管理」でも、建築と内装では見える景色も働き方も異なります。
もしあなたが、
「巨大なビルよりも、街のおしゃれなお店を作ってみたい」
「変化のある毎日を楽しみたい」
と感じたなら、内装施工管理の世界が合っているかもしれません。
株式会社ハートでは、未経験から内装のプロフェッショナルを目指す方を募集しています。
まずは私たちの手がけた「実績」を見て、自分が働くイメージを膨らませてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

